【ワーママ】子供との時間よりキャリア優先で生きてきた私が後悔していること
「最近、子供がさみしがるようになってきた」
「子供が保育園や学校を嫌がるようになってしまった」
「いつもイライラしていて、子供に余裕を持って接してあげられてない」
「仕事優先でまともに学校や保育園の行事に参加できてない」
これ全部私が今まで感じてきた悩みです。今でも感じ続けてはいますが、MAX悩んでた時よりは少し気持ちの整理をすることが出来ました。
ワーママって自分の仕事へのプライドややりがいもあるから、どうしても育児とのバランスを取っていくのが難しいんですよね・・・
今回は私が今までキャリアと子育てという葛藤で悩んできた経緯と自分の中での解決法を紹介してみたいと思います。
『バリバリで働くワーママ』という自分が大好きな1~3歳
私は2011年に長女を出産し、1年の産休育休を経て同じ職場(部署は違いますが)に仕事復帰をしました。
当時の私は「看護」という仕事が大好きで、今まで積み上げてきたキャリアや知識技術を失いたくないという強い想いがありました。
他の育児中のママさんが時短などを積極的に取得し始めているのに対し、私は病棟勤務で自ら3交替の夜勤を希望しました。
「もっと専門知識を身につけた看護師になりたい」
「子育てでキャリアを捨てたくない」
こんな変なプライドがあったんですよね。
実際に私はその病棟で3年以上長女を育てながら、夜勤も普通にこなしました。
もちろん仕事も楽しくて仕方がなく、それに伴って貰えるお給料にも大満足でした。
夜勤中は夫や同居をしている姑に子供の面倒を見てもらっていました。お風呂は夫。寝かしつけは姑。
夜勤明けで帰ると娘は保育園で、誰もいない家で自分一人で昼寝。
こんな日常を全くおかしいとも思わず、「こんなにバリバリに働く私ってかっこいい」「職場からも信頼されている」というプライドだけがすべてでした。
本当に当時は子供より仕事優先で生きていたと思います。今思うと何してんだ自分、って感じ。
ただ周囲の旦那や両親もこんな私を応援してくれて、サポートしてくれていました。
当の子供はというと、イヤイヤ期もなく本当にいい子すぎる子に育ってました。それさえも私に注目して欲しくて、そんな性格になってたのかも・・・
2人目の産休育休で本当の子育ての楽しさに気づく
思えば1人目の育児って、初めてのことだらけでわからないことやストレスばかり。
想像以上に大変で、自宅で子育てをしているよりも
『保育園に預けて仕事をしていた方がラク』
という考えがあったんです。
でも2人目の出産で、私の考えは大きく変わります。
何もかも初めてでわけがわからず、泣き止まないだけで涙が出たり、友達もいないし愚痴を吐ける場所もない1人目の育児とは違い、2人目の育児は余裕を持って「楽しい」と思えたんです。
もともと一人っ子で育った私。赤ちゃんは可愛いけどあやし方なんてわからなかった1人目育児。それが2人目になると、自然におばちゃんのようなあやし方ができるようになり、それで子供がゲラゲラ笑ったり可愛い反応を返してくれることで、1人目とは違う育児のやりがいを実感することが出来るようになったんです。
『子供ってこんなに可愛いんだ・・・2人目だから?』
だから当時はよく
「一人目可愛くない」「上の子可愛くない症候群」
というワードをひたすら検索して、同じような境遇のママをネットで探していたのをよく覚えています。
今思えばなんてひどいママなんだと思いますよね。別に上の子が嫌いなわけでもないし、普通に子供として大好きです。でも2人目の子育てって本当に心の余裕が違ったんです。
4歳で子供の心が不安定になった時に自分の育児が失敗したことに気づいた
長女が4歳の時に下の子が生まれました。
その産休・育休時には私は仕事のハードさもあり、切迫早産で3か月ほど入院をしました。
ここで私は娘に「一緒にいれない」という大きなトラウマを抱えさせてしまいました。
私が入院したことで娘の精神状況は不安定になり、今までもいろいろ我慢をして「いい子」を演じるような娘でしたが、私の病室に面会に来て帰る時だけは「大泣きでダダをこね、夫に抱きかかえられながら去っていく姿」を何度も悔しい思いで見送りました。
『ママ!ママ!ママー!!!』
って姿が見えなくなっても娘の声が響いてる病室・・・
もっとそばにいてあげたい
なんで私はもっと娘のことを大事にしてあげられなかったんだろう
初めて自分の娘へのかかわりを反省・後悔しました。
仕事よりも今は大切なものがある、と・・・
そんな娘も今では7歳。体は大きくなっていますが、この時期のトラウマはしっかり心に刻まれてしまっています。
私が近所や庭などへ出かけようとすると
「ママ、どこ行くの?私も行く!」
公園や知らないような子供の遊び場でも
「ママと一緒に遊ぶ」
このようにかなりママに依存的で、私から離れることを異常に怖がるようになってしまったのです。
さらに最近では精神的頭痛を訴えるようになり、下の子が風邪などで保育園を休もうとすると「頭が痛い」と長女も訴えるようになりました。きっと私の気を引きたい、ママにもっと自分の事を見てもらいたいという根本的な思いがあるんだと思います。
これは紛れもなく私の責任だと感じています。
子育ての楽しさをもっと感じれば良かった
今私は、1人目を産んだあの頃に戻りたいと切に願います。
どうしてもっと自然に接してあげられなかったんだろう・・・
一番子供がママを必要をしている時期にそばにいてあげられなかったんだろう・・・
自分の中ではどうしていいのか分からずに、それでも周囲からは「良いママ」とみられるように無理矢理作っていた母親像。
「育児と仕事の両立も出来て、キャリアを目指す自分」
というプライド。
本当は育児なんて出来てなかった。人に押し付けて、子供の声を聞いてあげてなかった。
ママが一緒にいて欲しい寝かしつけや体調が悪い時くらい、本気で子供と向き合い、もっとたくさん関わってあげればよかったと今になって後悔しています。
子供の心の発達で重要な時期は乳幼児期と言われています。
でもその時期って、生活自体はお世中心だから「子育ては保育士や親や旦那任せとけば平気!今のうちにキャリアを積みたい!」と思ってしまうことも。
だけど子供の心はママを求めてる。
そこに気づかずに私のように長い期間過ごしてしまうと、もとにもどれないほど大きな闇を子供に植え付けてしまうことになるんです。
私は本当に馬鹿だった・・・
子供のとの時間を大切に感じ始めた5・6歳
そこで自分の子育てや仕事のバランスを見直した私は、2人目以降を時短勤務で取得し、日勤だけの勤務にするようにしました。そして今まで他の家族に任せていたような子供の行事もできるだけ私が積極的に出ていくようにしました。
少しだけ早く帰れた日は、長女と一緒にミスドでドーナツデートしてみたり。
今までのキャリア優先で生きていた自分にはきっと考えられなかったことだと思います。
「残業をしてでも、時間外の研修に出てもっとキャリアを積みたい!」
「こどもの熱くらいで休めない!」
と高熱の娘を姑や自分の親に託し、1日も休まないことにプライドを持っていた私。
なんてバカなことをしていたんだと今では思います。
それにやっと気づいて、今ではとにかく子供優先で生きようと決意しました。今まで子供のことをないがしろにしてしまった分、今からその時間を取り戻したいと必死なんです。
職場も子育てしやすい外来勤務に変更してもらいました。
今では3人の子供に恵まれ、本当に子育てが楽しいです。そしてその子育てのバランスに合った仕事量にすることで自分の身体的・精神的な面でも余裕を持って子供と関われるようになりました。
それでも毎日バタバタだし、怒ってばかりいる肝っ玉母ちゃんですが。(笑)
でもこの子育ての楽しさを知らないままだったら、きっと娘は私のことを恨んでいたと思います。というか今でも恨まれているかもしれない・・・
今までの後悔の分、こどもたちと真剣に向き合い、今しかない「子供との時間」を本気で楽しもうと思っています。
キャリアは後回しでいいじゃない
今は仕事に対してはこのように考えるようになりました。
自分の資格・キャリアは消えないし、いつでもそれを生かしてまた働くことはできる。
そう思って今では子育てママが働きやすい職場への転職も考えています。
残念ながら今の病院はいずれは夜勤をしなけらばならなりません。
私はもう子供全員が親離れするまでは夜勤をしようとは思っていません。
そして「仕事なんか探せばいくらでもある」ということを知ったおかげで今の職場へのこだわりもなくなりました。
どうしても今の職場で管理職になる必要はないし、自分が憧れる看護師は他の職場でも実現できる。そう思うと今の時点でキャリアにはこだわらないという生き方をするに至りました。
子育てで後悔しないために
あなたもワーママとして生きていくなら、私の教訓でもある同じ過ちを絶対しないで欲しいと思います。
仕事は確かに大切だけど、そこにバランスが偏りすぎると子育ては失敗します。
「子供が小さうちは、記憶もないし分からないから大丈夫」
っていうのも信じてたけど、やっぱり嘘だった。
子育ての過ちは取り返せない。
後で後悔しても、子供の心の傷は消えないんです。そして小さい頃は何もなくても、小学生くらいになると精神的な不安定さとして目に見えてくるようになるんです。
子供は一番ママが好きでいつも一緒にいたい
当たり前だけど、仕事優先になってしまうと、これを忘れてしまう人間がいるのも事実。
だから絶対にここを読んでくれているあなたは忘れないで、そして今しかない子供との時間を大切に過ごしていってくださいね。偉そうですいません(笑)
今回は私の後悔談を聞いてもらいありがとうございました。