体の悩み・健康

喘息の危険も!?看護師ママが教える子供のアトピーを甘く見てはいけない理由とアレルギーマーチの怖さ

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※画像はイメージです。

今のご時世、子供がアトピー性皮膚炎になってしまうケースは少なくありません。アトピーと言われて、保湿剤などを処方されているお子さんも多いと思います。

アトピーの子供は意外と身近に多いため、「どうにかなる」とか、「みんな普通に過ごしているから平気」などと軽く考えてしまいがちですが、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、放っておくと将来的に喘息などの重い病気に繋がってしまう恐れがあるのです。

その怖さについて、今回はお伝えして行きたいと思います。本当は怖い、アトピー性皮膚炎。この機会に理解して、適切な治療と予防を心がけるようにしましょう。

アレルギーマーチの怖さ

上記のようにアレルギー疾患が複雑に関連し合い、マーチ(行進)のように進んでいくことから、「アレルギーマーチ」と呼ばれています。

 

詳細と体験談はこちら↓

oneopeikuji.hatenablog.com

 

アトピーがきっかけでアレルギーマーチが進行する恐れがある

アトピーなんて、周りにもいるから平気なんて思っていると、痒みが我慢できずにかきこわしてしまい、皮膚のバリア機能が損なわれることで、傷や炎症が起き、そこからアレルゲンなどが体内に侵入し、喘鳴や喘息発作などの新たな症状が誘発される恐れがあります。

 

そして、アレルギーマーチが進行し、気がついた時には喘息になって、長期の服薬や運動制限などが必要になってしまう場合もあります。

 

ですのでアトピーを甘く考えず、早期の対応でアレルギーマーチの進行を予防することが重要といえます。

 

そのために大切なのは、

「皮膚のバリア機能を正常に保つこと」

です。

皮膚のバリア機能を正常に保つためには

皮膚のバリアは細菌などが傷口などから体内に侵入するのを防ぐ働きがあり、特に何もしなくても人間に普通に備わっている機能です。

しかし、アトピー性皮膚炎になると「ドライスキン」という水分保持が通常よりも困難な状態になり、カサカサしたり痒みを伴ったりして、皮膚が持つべきバリア機能が正常に働かなくなってしまうのです。そこから細菌やウイルス、アレルゲンなどが侵入し、アレルギーマーチが進行してしまう原因になってしまうのです。

 

子供の場合は特に、このバリア機能が未熟でもあるため、さらに機能しにくくなるという関連も出てきます。

つまり、こどものアトピーは親がバリア機能を正常に保つためのサポートをしてあげることが重要といえるのです。

アレルギーマーチの進行を食い止めるためのアトピー対処法とは

アトピー性皮膚炎の対処法で最も有効なのは、医師の指示通りの薬を塗布することです。今まさに皮膚のバリア機能が低下している状態で、保湿や環境を整えることも悪くはありませんが、炎症を改善するという目的を達成することはできません。

その炎症を改善する方法は、医師の指示通りのステロイド等の薬剤を適切に使用し、まずは皮膚の炎症や傷をよくすることが最優先といえます。

 

「ステロイドはなんか怖い」ともやもや感じているパパママもいるかもしれませんが、まずはアトピーのダメージを受けた皮膚を元通りにするためにステロイドを使用しているということを理解しましょう。保湿や環境を整えるだけでは、皮膚の炎症は改善は出来ません。

 

この改善には、かなりの長期間を費やすことになります。ここで、治らないからとステロイドをの使用を自己判断で中止したりすると、さらに症状が悪化したり、治療が長引く原因になってしまいます。

 

まず、この皮膚の状態を普通に戻すことを最優先に治療に取り組むようにしましょう。

皮膚状態が改善してきたらおこなうべきケア

皮膚の状態が改善してきたら、悪化をしないようなケアが必要になります。これはアトピー持ちの場合は、体質が変わらない限り、ほぼ一生付き合うこととなるケアと考えてよいでしょう。残念ながらアトピー体質は基本的に治りません。

ウチの子供たちもアレルギー体質。私のようなズボラママでも、保湿などの身体ケアと、ほこりやダニなどを持ち込ませない環境整備には力を入れているつもりです。

 

具体的なケアとしては

  • 体の保湿
  • 埃やダニなどの除去
  • 刺激の少ない衣類の選択

などがあります。

他にも細かく書くと、お風呂の入り方とか、暖房の使い方とか、食物アレルギーとの付き合い方とかたくさんあるのですが、今回はこの3つに焦点を当てて書いていきたいと思います。

体の保湿

先ほども書きましたが、ドライスキンという乾燥した皮膚では、傷つきやすく、痒みも伴うため、細菌やアレルゲンが侵入してしまう環境になりやすいといえます。

ですので、まず第一に体の保湿!何が何でも保湿!!と考え、皮膚をドライスキンの状態にしないためのケアをしてあげましょう。

 

具体的には

  • お風呂上りにはすぐに保湿剤を塗る
  • 感想が酷いと感じたらすぐに保湿剤を塗る

ことがポイントです。

よく朝晩2回とか、用法を決めていることもありますが、私の経験上、朝晩2回でも酷いドライスキンの場合はなかなか改善しないことが多いです。

ですので、常にお子さんの皮膚の状態を観察し、カサカサしている、掻き出したなどの兆候を早めに見つけて、すぐに保湿剤を塗布してあげることが重要です。

 

ステロイドは医師の用法を適切に守らないといけませんが、保湿剤は塗っても塗りすぎるということはありません。

ちびちび塗るよりは、安くてもたっぷり塗ることが出来る保湿剤をケチらず塗ってあげましょう。

 

おすすめの保湿剤はこちら↓メディアでも話題の、Drが考案した根拠ある保湿剤です。


 

埃やダニの除去

アトピーになると、傷口やバリア機能が低下した皮膚から、細菌やハウスダストなどのアレルゲンが体内に侵入するということは何度も書いてきましたが、皮膚の状態をよくすることと並行して、しなければいけないのは、アレルゲンとなりうる埃やダニなどのハウスダストの除去です。

子供のアトピー性皮膚炎はアレルゲンが特定されることが多く、小児科や皮膚科などでアレルゲンのテストなどをすると子供が何のアレルゲンに反応するかが判ります。

 

ちなみにうちの子たちは3人中2人がすでにダニ、ハウスダストのアレルギーが確定しています。下の子はまだ検査をしていないので不明ですが、遺伝的要因も強いので、きっとアレルギーあるだろうな・・・思っています。

 

落ち込んでもいられないので、早急に行うべきなのは、その憎きハウスダストをなくすことです。

最も重要なのは寝室。布団は肌に直接触れるし、就寝中ずっとそばにあるので、アレルギー反応が起こりやすい環境といえます。

 

そんな私がおすすめするのは、布団の丸ごとクリーニングと、レイコップ!布団なんて干せばいいじゃんなんて思っていませんか?

ダニは干そうと、洗おうと、しつこく生き残るのです。

そんなダニとの戦い方はこちら↓
oneopeikuji.hatenablog.com

 

レイコップは毎日かけるのは面倒なので1週間に1回ほど使用してます。

効果が目に見えて分かるわけではありませんが、アトピーも喘息も悪化していないので良しとしています。

刺激の少ない衣類を選ぶ

皆さん子供服を選ぶ際、品質表示をチェックしていますか?

私は以前は、見た目と価格でしか選んでこなかったのですが、こどものアレルギーをきっかけに必ず品質表示に目を通すようになりました。

いわゆる化学繊維は、皮膚に刺激を与え、痒みなどを引き起こしやすくしてしまうのです。ポリエステルとかレーヨンとかカタカナ文字のやつですね。

アトピーの子は、絶対綿推しです!

寒いからなどといってヒート〇ックインナーなどを着せていると、乾燥&刺激でカユカユまっしぐらですよ。

最低限子供の皮膚に付く場所(インナーや内側の生地)は綿素材のものを選びましょう。

ネットで人気の綿素材のインナーはこちら↓

まとめ

アトピーを甘く見ていると、喘息などの重い疾患につながるリスクがあるということを理解していただけたでしょうか?

 

たかがアトピー、されどアトピー。適切な治療とケアを継続することで、確実に皮膚の状態は改善していきます。
親の負担は大きくなりますが、可愛い我が子を守るため、つらい思いをさせないためと私もズボラなりにケアを頑張っています。

皆さんも、適切なケアでアレルギーマーチの悪化を予防していきましょう。

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