雑記・愚痴

人ごとじゃない!赤ちゃん持ちの子育て世代にも十分ありうるダブルケアの実際とは

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お久しぶりです。

この前学生時代の友人に久しぶりに会い、その友人もつい最近結婚してまだ生まれたばかりの子供がいるそうで、たわいない育児の話で盛り上がって食事をしてきました。

しかしその友人と実際に再開した場所は、なんと病院

 

私が働いている職場にその友人の母が、かなり重症状態で入院してきたのです。

 

最初はその友人は病院に顔をみせることはあまりなかったのですが、(というより子育て中だからこそ面会に来れなかった)入院して間もなく病院内を歩いているところを見かけて、私から声をかけたのがきっかけでした。
今回は子育て中の方は、あまり知る事がないダブルケアの実態について考えてみたいと思います。

ダブルケアって何?

育児と介護を同時にしなければいけない、または既に両立をしている状態のことで、今では女性の結婚年齢や出産年齢の高齢化に伴いダブルケアをしている方は年々増えていると言われています。

私自身も「ダブルケア」という言葉は聞いたことがあったのですが、それってもっと子供が大きくなって(中学生や高校生など)手があまりかからない時期の話なのかと思っていたのですが、友人のように1歳にも満たない子供を抱えての介護や親の世話という実態を目の当たりにし、とても衝撃を覚えました。

今回は私のようにダブルケアを漠然と考えてしまっている方に、ダブルケアの真実を知ってもらい、決して他人ごとではないこと、さらにはもし自分がダブルケアの当事者になってしまった時にはどうしたら乗り越えることが出来るのかも考えてみたいと思います。

親に何も症状や予兆がなくても、ダブルケアは突然やってくる

介護と聞くと、「認知症」「寝たきり」というワードが思い浮かべられて、少しずつ介護が必要な状態に進行していくというイメージを持っていませんか?だからこそ、家族としてはある程度心の準備が整った状態で、ダブルケアを受け入れるようなイメージがあったりします。実際に私もそう考えていました。

しかし友人の場合、元気に過ごしていた日常に突然病気を告げられ、緊急入院となりそのまま介護や見守りなどが必要な状態になってしまったのです。

 

友人も
「こんなことなら、子供を作るタイミングを考えればよかった」

とも言っており、子育てと介護の両立がどんなに大変か容易に想像できるものでした。
だって初めての子育てを思い返してみたら、それだけで毎日精神がほぼつぶれかけている状態で、そこの子供以外の人(家族とか)を思いやる余地なんて全くなかったですから。

 

だから言い返せば、私たちが日々当たり前に過ごしている日常にも、いつダブルケアの課題が降りかかってくるかもわからないということです。

子供が小さいことで起こるダブルケアの障害とは

子供が中学生以上とかである程度大きくなっていれば、それほど負担はないのでしょうが、子供がまだ赤ちゃんとかだとかなり多くの障害を抱えてダブルケアに直面していくことになります。

例えば

  • 子どもを預ける場所がない
  • 入院中に子供を連れて面会にいけない
  • 授乳やねんねなどことも側のタイミングで、一日のスケジュールが立てづらい
  • 体力的にキツイ
  • 仕事をやめていたりすると経済的な負担が大きい
  • 夫婦間に溝ができやすい(長年一緒にいる夫婦に比べてパートナーが介護への理解が少ない場合が多い)

など・・・

 

友人は子供が小さく、保育園などを検討する前の段階であったため、子供を預ける場所がありませんでした。さらに乳児をお断りしている病院では子供を連れて親の面会に行くことも出来ず、彼女(友人)は親が大変なのにそばにいることもできないと悲しくなったそうです。

また仕事も育休中であったため、自分の家の経済状況もいっぱいいっぱいの状態で、親の援助に回せるほどの余裕もなかったと言っていました。

 

しかしいくら入院中でも、状態がある程度安定すれば自宅に帰るように促されます。

実際のとことろ父親も同居してはいたのですが、仕事が忙しく、介護の余裕もない状態で、父と娘(友人のこと)2人で行き詰ってしまっているような状態でした。

そんな簡単に割り切れるものではない

そんな悩んでいる友人を見て私は個人的に、このままだと〇〇がつぶれちゃう!と感じ

「母のことは父に任せて、〇〇(友人)は自分の家庭を優先したら?」

と言ってみました。

すると

「主人がそういうのよ。まるで他人ごとのようで・・・結婚したばかりだし、そんなに実家のことに口を挟むなって。でも母はまだ若いし、やりたいこともたくさんあるのよ。やりたいことやってきたような自分の人生に満足しているおばあちゃんとは違うの。だからこそ、そばにいて支えになってあげたいのに・・・

 

これを聞いてはっとしました。

私は職業柄、高齢の方を対象にお話をすることが多いのですが、一般的に平均寿命くらいに年を重ねてきたような方は、ご本人も家族も納得して施設に入れたり、本人の好きにさせたりと割と放置的な対応をするご家族が多いです。しかし友人のように、親が若くして人生の岐路に立たされたような場合、どんなに自分が大変でも身を削ってまで献身的にサポートをしたいという希望を持っているんだと気づきました。

 

そりゃそうですよね・・・自分の大切な親のことだし、ましてや元気に過ごせる時間が限られるとしたら・・・

 

このように、自分も親も若く、さらに子供までもが乳児などというようなトリプルショックのようなダブルケアのパターンでは自分の人生が詰んでしまうような気もしてきます。

ではこんなつらい環境にもし自分が置かれたとしたら・・・どんなサポートが受けられて負担を少なくすることができるのでしょうか?

もし自分がダブルケアをしなければいけなくなったら・・・若年者でも利用で出来るサポートとは

介護の負担を軽減するものというと、誰もが介護サービス(ヘルパーなど)を思い浮かべると思います。しかしそのような介護保険で利用出来るサービスは基本的に65歳以上の高齢者を対象としています。

友人のようなケースでは親が65歳以下であることが多く、基本的に介護サービスを利用することが出来ません。

友人の母も65歳以下でしたが、なんとこの介護サービスを利用して母の介護や世話をしサポートをし続けたのでした。

 

実は、65歳以下でも重い病気などの特定疾患というものに該当すれば介護保険の申請をすることが出来て、サービスを利用することが出来るのです。
友人の母もこの特定疾患に該当し、ダブルケアの負担をかなり軽減することが出来たようです。
介護保険や介護サービスについてよくわからない方はこちら↓
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まとめ

結果的には病気の告知から約1年弱でお亡くなりになりましたが、友人はやり切った思いで、明るくダブルケアのことを話してくれました。

友人のケースは、介護というよりは病気で期間も限定的というケースでで典型的なダブルケアとはちょっと違うかもしれません。
認知症や寝たきりの家族を抱え、先の見えない介護でボロボロになっている方も多くいると思います。

しかしこの友人の話で、自分には関係ないと思っている方が少しでもダブルケアの事実と向き合っていただけだらと思い、今回ここに書かせてもらいました。

小さな子供を抱えているママやパパにもこのようなダブルケアの課題を抱えている方がいる、そのことを知ってぜひ身近な問題として考えてみてもいいかもしれません。

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